第23回日本感性工学会大会

日時:
2021年9月2日 – 2021年9月4日 終日
2021-09-02T00:00:00+09:00
2021-09-05T00:00:00+09:00
場所:
オンライン開催(主催校:東京電機大学)
お問い合わせ:
第23回日本感性工学会大会事務局

第23回日本感性工学会大会

大会ポスター

決まり次第掲載します。

会期

2021年9月2日(木)~4日(土)

会場

オンライン開催(Zoom予定)

本大会は,オンライン大会として実施します.
発表者及び参加者は,自宅や職場など任意の場所から研究発表及び,研究の聴講をリアルタイムで行っていただきます.

発表者は,期日までに発表原稿を提出の上,発表当日までに発表スライドを各自で作成してください.
発表者は,発表当日に,学会の指定する会議のセッション(URL)に参加し,各自のPCからご自分の発表スライドを用いて発表してください.
発表者及び,参加者の皆様が参加する会議のセッションのURLは,大会当日にプログラムを通して発表させていただきます.
具体的な発表手順及び,聴講方法の詳細につきましても,後日こちらに掲載いたします.

大会テーマ

「感性マネジメント」

大会概要

感性工学は,感性の本質を探りつつも感性を応用することに研究の軸足が常にあるように思う。商品開発,アパレル,食品,建築,マーケティングなど,ほとんど人間の活動領域全てに感性工学のフィールドは広がっている。そこでは,個人と一般,嗜好と流行などの相対する概念の狭間で感性が行き交っている。流行というものが自然発生的でなく多くの場合は仕組まれたものであるとすれば,私たちは「感性をマネジメントしている」ということだろう。また,例えば生理的な作用で癒しの空間を作ったり,使う喜びを与える製品などを開発すれば,それは「感性でマネジメント」することかもしれない。またそれらの合間には「感性のためにマネジメント」することも行われるだろう。このように,感性の概念は個と社会の間にあって主体であったり目的であったり結果であったりするものだと思う。私はこれらをここでは「感性マネジメント」ということにする。
昨今,ディープラーニング等のAI技術は導入例が多くなり,感性工学の分野もAI技術による研究が盛んになってきた。非常に曖昧な情報の中から感性に紐づける事項を抽出することを考えると,感性こそがAI技術との融和が望まれる分野かもしれない。感性マネジメントにおいても,AI技術による説明根拠があれば周りを動かしやすい。感性などという言葉に眉唾な経営者もAIが弾き出した結論だといえば納得するかもしれない。感性工学がAI技術と融合して新たな感性マネジメントを展開していくことは確実なことだと思う。
しかし,一方で思うのは,AI技術が結論した結果を享受するのはやはり人間だということである。経営者も研究者も,とかく決定的な結論を欲しがるもので,曖昧な提案や結論は好まない特性がある。AI技術が決定的な結論をだせば,それが正しいと評価される社会になるのだろう。言い換えれば,機械が感性を分析しリードする時代は,感性がいったい誰のものなのか,何のためのものなのかが不明になる時代なのかもしれないとさえ思う。感性をマネジメントし,感性でマネジメントすることこそ感性工学の真髄だとするならば,AI技術と融和した研究が実を結びつつある今,もう一度そのことを考えておくことも意味のある感性マネジメントではないかと思う。
すべての感性工学の研究は感性マネジメントに通じます。皆様の感性をみつめる熱い研究の発表を期待するものです。

実行委員長: 柏崎尚也(東京電機大学)
プログラム委員長:井ノ上寛人(東京電機大学)