気候変動がもたらす災害対策・防災研究の新展開
日時:令和5年4月 11 日(火) 13 時~17 時
場所:Zoom ウェビナーによるオンライン開催
主催:日本学術会議 防災減災学術連携委員会、一般社団法人 防災学術連携体
参加申込:https://ws.formzu.net/fgen/S78857005/
関東大震災から 100 年にあたり、地震災害とともに、私たちに迫りくる気候変動に伴う災害に対しても、意識の向上や災害対策を進めていくことが重要である。近年、台風・豪雨災害が毎年発生し、猛暑を含め異常気象による災害リスクも深刻となっており、世界各地でも熱波や洪水・干ばつなど、地球温暖化の進行も反映して災害が頻発している。さらに、国土と社会構造の変化に対応して災害の態様も変化してきている。このような状況も踏まえて災害対策や防災研究を進めていく必要がある。このため、日本学術会議 防災減災学術連携委員会と、62 学協会等で構成する防災学術連携体は、「気候変動がもたらす災害対策・防災研究の新展開」をテーマに公開シンポジウムを開催する。 シンポジウムでは、防災に関わる学協会の専門家が集い、気候変動がもたらす災害リスク、避難・救命救助・復旧活動などの防災対応、国土利用・まちづくりなど災害対策についての最新の研究・取組を共有し、今後の災害対策・防災研究のあり方を議論・展望する有意義な機会としたい。
司会: 日本学術会議連携会員 田村和夫、永野正行
13:00 開会挨拶・趣旨説明 日本学術会議会員、防災減災学術連携委員長 米田雅子
13:05 来賓挨拶 内閣府政策統括官(防災担当) 榊 真一
13:10~14:27 セッション1:気候変動にともなう災害リスク研究の新展開
日本地すべり学会:急速に気候変動が進む北極圏の斜面災害-グリーンランド北西部の現地活動から 山崎新太郎(京都大学)
日本気象学会:地球温暖化に伴う台風とそれがもたらす豪雨の将来変化 金田幸恵(名古屋大学)
水文水資源学会:地球温暖化による河川洪水の変化 平林由希子(芝浦工業大学)
日本地理学会:酷暑のメカニズムを気候学の立場から問い直す 日下博幸(筑波大学)
日本地図学会:地域に遺された災害のヒントの時空間情報化 遠藤宏之(ネクストパブリッシング)
日本応用地質学会:多発する豪雨災害に対するリスク軽減の応用地質学的アプローチ 稲垣秀輝((株)環境地質)
地盤工学会:気候変動がもたらす地盤災害リスクの増加と地盤工学的解決策への展望 村上哲(福岡大学)
14:27~14:40 休 憩
14:40~15:46 セッション2:避難・救命救助・復旧活動などの防災対応の新展開
日本リモートセンシング学会:地球観測技術による気候変動がもたらす災害対応への最前線 伊東明彦((株)ツクリエ)
日本災害医学会:近年の災害における被災地域での医薬品供給体制の新展開 江川孝(福岡大学)
日本建築学会:災害対応型の建物統合管理システムを活用した地域の災害情報マネジメント 増田幸宏(芝浦工業大学)
日本災害看護学会:令和4年8月豪雨災害における初期から中長期支援活動 酒井明子(前福井大学)
安全工学会:化学・石油プロセス産業における,自然災害による被害と,その影響への対応 石丸裕(大阪大学)
廃棄物資源循環学会: 廃棄物処理システムに係るレジリエンス向上に向けた国際展開 多島良(国立環境研究所)
15:47~16:42 セッション3:国土利用・まちづくりなどの災害対策の新展開
日本地域経済学会:語りから始まる人間復興のまちづくり ─小高まちあかりプロジェクト─ 山川充夫(福島大学)
日本緑化工学会:高強度の降雨に対応する斜面緑化を考える 橘隆一(東京農業大学 )
土木学会:気候変動下の洪水適応オプションと地域性 風間聡(東北大学)
日本自然災害学会:気候変動と水害リスク:少子高齢化と災害環境の激甚化を見据えて今何をなすべきか(仮) 多々納裕一(京都大学)
日本都市計画学会:まちづくり、都市計画における災害対策の今後の方向性 加藤孝明(東京大学)
16:43 質疑応答 防災学術連携体幹事 橋田俊彦
16:55 閉会挨拶 防災学術連携体代表幹事 森本章倫
日本学術会議学術フォーラム/第16回防災学術連携シンポジウム
関東大震災100年と防災減災科学
日時:令和5年07月08日(土) 10時~18時
場所:日本学術会議講堂(Zoom Webinar等を用いたオンライン配信を併用)
主催:日本学術会議(企画:防災減災学術連携委員会)、一般社団法人 防災学術連携体
参加申込:https://ws.formzu.net/fgen/S93301949/
1923 年に南関東を中心に発生した関東大震災は、地震や火災などにより首都圏や周辺地域に甚大な被害を引き起こし、当時およびその後の社会へも非常に大きな影響を与えた。2023 年はこの関東大震災から 100 年目を迎える。これを機に、関東大震災を振り返り、当時何が起こったのか、現在までにどのように社会は変わってきたのか、地震・地震工学はどのように発展してきたのか、またこれからの課題は何か、などを学協会の枠を超え情報共有することは重要である。学術フォーラムは基調講演と 4 部構成で進め、地震・地震動から、都市計画、災害医療、情報・社会等に至る防災に関わる多様な分野の研究者の発表を通じ、議論を深める。
司会: 田村和夫(日本学術会議連携会員、防災学術連携体事務局長)、永野正行(日本学術会議連携会員、東京理科大学)
10:00 開会挨拶 米田雅子(日本学術会議会員、防災減災学術連携委員長)
13:03 「関東大震災100年の取組みについて」平田直(日本学術会議連携会員、関東大震災百年行事総括WG))
10:06 挨拶 大西隆(第22・23期日本学術会議会長)
10:10 来賓挨拶 内閣府政策統括官(防災担当)
10:15 基調講演「1923年関東大震災では何が起きたのか」武村雅之(名古屋大学)
10:40-12:10【第1セッション】
「今、関東で大地震が起こったら〜過去100年間の社会変容と学術的発展からの展望」
主旨説明:目黒公郎(防災学術連携体副代表幹事、東京大学)
「地震動特性」横田崇(愛知工業大学)
「施設被害(建築系)」楠浩一(東京大学)
「施設被害(土木系)」藤野陽三(東京大学)
「土砂災害」安田進(東京電気大学)
パネルディスカッション
12:10-12:50 休憩(40分間)
12:50-14:20【第2セッション】
「関東大震災がその後の都市づくりにどのような影響を与えたか」
主旨説明:牧紀男(京都大学)
「都市計画の視点から」中林一樹(東京都立大学)
「都市防火の視点から」関澤愛(東京理科大学)
「生活者の視点から」立木茂雄(同志社大学)
「被災社会の視点から」大矢根淳(専修大学)
パネルディスカッション
まとめ:牧紀男
14:20-14:30 休 憩(10分間)
14:30-16:00【第3セッション】
「関東大震災から日本の災害医療・救護は何を学び、100年でどのように発展したか」
コーディネータ:大友康裕(東京医科歯科大学)、小井土雄一(DMAT)
「関東大震災における救護体制とその問題点」鈴木淳(東京大学)
「関東大震災の教訓〜災害医療の観点から」眞瀬智彦(岩手医科大学)
「関東大震災における救護活動とそれから」酒井明子(福井大学)
「関東大震災以降の災害医療の発展」近藤久禎(DMAT)
パネルディスカッション
16:00-16:10 休 憩(10分間)
16:10-17:40【第4セッション】
「関東大震災以降、どのように情報通信技術が開発され、社会的な課題が残ったのか」
主旨説明: 山本佳世子(防災学術連携体幹事、東京電気通信大学)
「災害対策としてのリモートセンシング技術の利活用」作野裕司(広島大学)
「災害対策としてのGISの利活用」大佛俊泰(東京工業大学)
「災害対応ロボット」松野文俊(京都大学)
「災害発生時のUAVの利活用」早川裕弌(北海道大学)
「災害情報の流通の課題」沼田宗純(東京大学)
「災害対策における情報通信技術の利活用と課題」三浦伸也(防災科学技術研究所)
まとめ:山本佳世子
17:40-17:52【各セッションのまとめ】 【第1セッション】目黒公郎
【第2セッション】牧紀男
【第3セッション】大友康裕
【第4セッション】山本佳世子
17:52-17:57【総括コメント】森本章倫(防災学術連携体代表幹事、早稲田大学)
17:57 閉会挨拶 和田章(防災学術連携体代表理事、東京工業大学名誉教授)
18:00 【終了】