学術フォーラム「性差研究に基づく科学技術・イノベーション」

日時:
2022年9月8日 @ 1:00 PM – 4:30 PM
2022-09-08T13:00:00+09:00
2022-09-08T16:30:00+09:00
場所:
オンライン開催
お問い合わせ:
日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
03-3403-6295

 近年、性差を科学の重要な要因と捉え、研究と科学技術イノベーションの質の向上を目指す動きが欧米で始まり、世界中に展開されるようになってきた。国内においても、「第5次男女共同参画基本計画」及び「第6期科学技術・イノベーション基本計画」でその必要性が記されている。
 特に、新型コロナウイルス感染症の拡大により性差をはじめとする人の特性に関する問題が大きな課題を生んでいる。新型コロナウイルス感染症の診断で使われるパルスオキシメーターは肌の色によってその感度が異なり、またオンラインの普及とともに一般的に使用されるようになった顔認証は、性別と人種によってその認識率が大きく異なる。これらの問題は、性差をはじめとするあらゆる人の特性を研究開発に取り込む必要性を提示している。このように、性差をめぐるさまざまな観点から研究と科学技術・イノベーションを見直し、あらゆる分野で性差研究の必要性を共有することが求められている。
 第25期日本学術会議では、男女共同参画分科会と性差に基づく科学技術イノベーションの検討小分科会にて、本テーマに関する議論を蓄積してきたが、市民等多くの関係者を交えた議論と共有が必要である。
 本フォーラムは、性差研究の提唱者であり人の特性差をあらゆる研究に組み込むことの必要性を訴えてきた Londa Shiebinber 教授の基調講演を行うとともに、人文・社会科学、生命科学、理学・工学における性差研究の話題提供を行い、新型コロナウイルス感染症の拡大により顕在化した問題について議論し、科学技術イノベーションの在り方をパネル討論で議論する。

開催日時 2022年 9月 8日(木)13:00~16:30
開催地 日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)オンライン配信あり
対象 どなたでも参加いただけます。
定員 日本学術会議の講堂での参加希望については、定員になり次第締め切らせていただきます。
参加費 無料
プログラム  総合司会安田仁奈(日本学術会議連携会員、東京大学教授)
13:00-13:05 開会の挨拶
望月眞弓(日本学術会議副会長、慶應義塾大学名誉教授)
13:05-13:15 趣旨説明
渡辺美代子(日本学術会議連携会員、科学技術振興機構シニアフェロー)
13:15-14:15 基調講演 「Gendered Innovations」
Londa Shiebinger(スタンフォード大学教授)
14:15-14:35 講演1 「AIにおける公平性」
上田修功(日本学術会議連携会員、日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所NTTフェロー)
14:35-14:55 講演2 「循環器系の性差と対応」
下川宏明(国際医療福祉大学 副大学院長)
《休憩 15分》
15:10-15:30 講演3 「ジェンダー統計の必要性」
河野銀子(日本学術会議連携会員、山形大学教授)
15:30-16:20 パネルディスカッション
「性差研究はイノベーションを創り出すか」
ファシリテーター:渡辺美代子
パネリスト:上記講演者
髙瀨堅吉(日本学術会議連携会員、中央大学教授)
羽生祥子(日経XWoman 編集委員)
コメンテーター:
伊藤公雄(日本学術会議連携会員、京都産業大学客員教授)
能瀬さやか(日本学術会議特任連携会員、東京大学医学部附属病院特任講師)
野尻美保子(日本学術会議第三部会員、高エネルギー加速器研究機構教授)
16:20-16:30 閉会の挨拶
名越澄子(日本学術会議第二部会員、埼玉医科大学教授)
 申込み 日本学術会議講堂で参加希望については、定員になり次第締め切らせていただきます。
定員超過の際はオンライン参加となります。
以下のページのリンク先よりお申込みください。
参加登録ページへのリンク
 お問い合わせ先 日本学術会議事務局企画課学術フォーラム担当
電話:03-3403-6295
備考 主催:日本学術会議