No.83 Nov 2025
目次
TOPICS
〇 第16回横幹コンファレンスは、2025年12月13日(土)、14日(日)に金沢工業大学 扇が丘キャンパス(野々市市 扇が丘)を会場として開催されます。 下のColumnをご参照ください。
〇 会誌「横幹」19巻2号が発行されました。(執筆者 敬称略:藤田政之、渡邊浩司、小泉暢、 水上真介、佐々木誠、三好祐輔、椿広計、藤代尚武、山本渉、原辰徳、本多敏、藤井享、水田正弘、山下善之)詳しくは こちら。
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COLUMN
12月の金沢は特別な季節です。
第16回横幹連合コンファレンスに、ぜひ ご参加ください。
コンファレンス ホームページ: https://www.trafst.jp/trafst2025/
参加登録 早期割引期間:12月5日(金)まで(当日受付可 ただし 正規参加費)
懇親会:12月13日(土) (19:00~)
場所:ホテル金沢
参加登録は こちら。
第16回横幹連合コンファレンス は、大会テーマを「学際融合による復興と共創」とし、2025年12月13日(土)、14日(日)に金沢工業大学・扇が丘キャンパス(石川県野々市市)で開催いたします。
さて,2024年1月1日に発生した能登半島地震は、地域社会に甚大な影響を及ぼしました。「地域ブランドを高める創造的復興」を目標に、多くの人々の協力と温かい支援のもと、復旧・復興活動が続けられています。同時に,新たな復興ビジネスモデルの創出、災害に強いインフラ技術の開発、安全で安心な街づくりの推進など、学際的研究による新たな施策の提案も求められています。そこで、(学際的な社会実装教育研究を紹介する)特別講演およびプレナリー講演、復興特別セッションなどで、能登地方の災害復旧の現状や復興の課題について、第一線で活躍される有識者の方々に話題提供や問題提起をしていただく予定です。将来起こりうる災害への備えとして、多様な学術分野が連携し、どのような対策を講じるべきかを考える契機となることを願っています。
実行委員長 鈴木亮一 プログラム委員長 河合宏之
<特別講演>「文理融合による社会実装教育研究の実践」
金沢工業大学 副学長 電気・光・エネルギー応⽤研究センター所長 山口敦史氏
概要:「入学してから卒業するまでの間に学生をどれだけ成長させるか」という教育付加価値で日本一を目指す金沢工業大学における教育システムについて紹介する。特に、文理融合の学科も新設した中での社会実装教育研究について紹介する。」
<プレナリー講演>「インフラ老朽化対策と災害復旧に向けた学際融合」
金沢工業大学 学長補佐 地域防災環境科学研究所所長 宮里心一氏
概要:「昨年、能登半島では、市民生活に欠かせない社会インフラが、地震と大雨で被災した。また、全国各地で、道路の老朽化が進行している。これらの復旧や対策に、土木工学、建築学、心理学、情報工学、メディア情報などの、学際で取り組むプロジェクトについて紹介する。」
<復興特別セッション>「能登半島復興パネル討論会」
趣旨: 2024年能登半島は地震と豪雨に被災し、人的・物的に大きな被害を受けた。その復興は未だ途半ばで、被災地域に物理的・経済的・情報システム的、メンタル的にどのような支援を行うべきかも明確ではない。今回は能登復興に関係し現場をよく知る官民の方々の知と行政問題・健康マネジメントの専門家の知との統合を試みることで、能登半島の復旧の現状とこれからの復興の方向性を明らかにできればと考える。なお、本パネル討論は、科学技術振興機構「行政・NPOの孤立・孤独対策現場知を支援する総合知に基づく学術体制構築(研究代表者 岡 檀)」の支援を受けている。
<特別企画1>「国際標準化とアカデミアとの連携~日本がリードした基本規格の国際標準化~」
趣旨:横幹連合は経済産業省と共に、国際標準化とアカデミアとの連携に関わるプラットフォーム形成を目指しています。このセッションでは、日本がリーダーシップをとれた横断的国際標準化活動を紹介します。横幹連合コトつくりコレクションに登録された日本発の研究成果や横幹連合木村賞受賞研究が、「新製品開発プロセス加速」に関わるISO規格になったことや、「分析・測定の精度」といった基本規格で日本が主導的にISO規格の原案作成を行ってきたことをそれらの国際標準化を推進したアカデミアから報告します。また、どうして日本がそのような分野でリーダーシップをとれたかも議論したいと考えます。
<特別企画2>「学びを深めるための高大連携を目指して」
趣旨:現在、高校と大学との連携が求められ、数多くの実践が行われている。それらは、学びを深めることを目的としているはずだが、連携することそのものが目的とはなっていないだろうか。本セッションでは、3つの高等学校で大学と連携している実践者と高校生からの報告を受け、学びを深めるための高大連携について考える機会とする。
<企画セッション一覧>
イノベーションの創出(1)(2)/ テキストマイニングおよび質的研究法 Ⅰ・Ⅱ / 循環経済の国内外動向と新方法論 / 企業経営・社会活動分析へのMATRIX等活用アプローチと意思決定プロセス化の研究 2025 / 早稲田大学における組織横断型データ科学教育の展開 / 機能安全を起点とした安心・安全な社会の実現 / 木から始まる未来をつなぐ共創 / STEAM教育 / デジタル時代の競争力を拓く知識経営とエコシステムのデザイン / 地域の現状に基づくSDGs地方活性研究の最新の横幹知 / AI社会における安心と信頼–理論とシミュレーション– / 価値共創における対立と合意形成 / サイエンス・オブ・サイエンス / リモートセンシングの学際的な可能性と災害復興への貢献 / これからの防災研究と復興研究 / 第8回コトつくり至宝発掘 ~コトつくりコレクションの選出に向けて~ / STEAMセッション──初等・中等教育における「科学的問題解決法」と探究・探求の実践── / 産学共創による社会実装型人材育成プログラム / 復興と共創に向けた人類知性の論点 / 総合知創出を目指す金沢大学の融合研究
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横幹連合コンファレンスは、学術の枠を超えた知の融合を促し、新たな社会的価値を創造するための貴重な場です。自然科学、人文・社会科学、理工学、情報科学など多様な分野の専門家が一堂に会し、未来社会の構築に向けた学際融合研究の最新成果が発表されています。また、現在の社会課題や技術的な挑戦に向き合い、多分野連携のあるべき姿やその方向性、達成すべき目標、そして学際的な研究を推進できる人材像についても議論されています。
12月の金沢は、凛とした冬の空気に包まれながら、歴史・文化、そして日本海の美食を楽しめる特別な季節です。学際的ネットワークを広げる絶好の機会となる本コンファレンスへ、ぜひお仲間と共にご参加ください。
EVENT
【これから開催されるイベント】
横幹連合ホームページの「会員学会カレンダー」をご覧ください。
また、会員学会の皆さまは、開催情報を横幹連合事務局 office@trafst.jp までお知らせ下さい。

